重要なお知らせ

 

お知らせ・イベント紹介

 

ごあいさつ

日本体育学会会長 深代千之(東京大学)

 

 現在の日本の体育学・スポーツ科学研究を俯瞰してみると、個々の専門領域では欧米を目標にしていた時期を経て、今や海外の諸学会をも凌駕する勢いで発展してきています。ただ領域によっては、研究者が細分化された個々の専門に没頭しがちだともいえます。その点、人文・社会・自然科学という幅広い分野を統合する、旗艦学会としての本学会の特長がより鮮明に浮かび上がってきます。

 さて、今期の目標としては、阿江前会長からの継続案件とともに、主に次のことを考えています。第一に学術団体として当然ながら、体育学研究とIJSHSの学会誌を発展させたい。例えば、これは自然科学系にみられる現象ですが、科研費という税金で研究した成果を国外の学術雑誌に投稿・掲載し、論文の著作権を国外雑誌に与えるという残念なことがあります。これを打破したく、私自身の重要な論文をIJSHSに発表してきています。自国の学会誌を発展させたいという研究者が増えることを願っています。
 次に、本学会は学術会議と連携して、省庁(文科・厚労・経産省、スポーツ・観光庁など)に助言しながら、研究成果を広く社会に発信していきたい。例えば、教育や健康・体力問題だけではなく、障害者差別解消法や男女共同参画社会構築への対応について、本学会は早いうちから専門領域の設立や理事の積極的女性登用などを進めてきましたが、それを研究視点で充実させて発信したい。また、本学会の国際交流(締結国:中国、韓国、台湾、インド、ドイツ)の環を広げて、それが2020年に日本で開催予定の国際スポーツ科学会議につながるようにしていきたいと考えています。
 最後に、近年の科学技術進歩の弊害として、普通の生活をしているだけでは運動不足となり、ヒトが生き続けるための機能が維持できない社会で、体育・スポーツがより重要な分野として再認識されてきています。その学術的基盤を支える本学会は、人文・社会・自然科学研究の融合はもとより、人材の育成、国際交流などを充実させていくことが求められています。今期の執行部とともに会員すべての方々に、ご協力をお願いする次第です。

 

学会紹介

一般社団法人の前身である日本体育学会は、1950年2月11日に60人の会員で発足しました。 同年11月、東京大学において第1回の学会大会が開催されました。この時、会員は345名、51題の研究発表がされました。1998年の第49回大会では、13の研究分野において514演題の研究発表・12のシンポジウム・ 11のキーノートレクチャーが行われ、日本体育学会特別企画「体育学の分化と統合」が3年目を迎え、特別シンポジウムが実施された。第50回記念大会は、 日本体育学会が体育学に関連する他の団体と連合して行う初めての大会として、 1999年10月7ー11日の会期で開催されました。任意学術団体の日本体育学会は、2002年4月に設立総会を開催し、同年6月に社団法人として認可を受け、さらに2008年の公益法人制度改革に伴い、社団法人日本体育学会は、一般社団法人日本体育学会へと移行した。2013年12月の時点で、正会員数は5830名、国内の体育学研究領域における最大の学術研究団体である。

日本体育学会の目的は、体育・スポーツに関する科学的研究や関心を高めること、 学際的な交流を促進すること、体育・スポーツ科学を発展させること、 研究で得られた知見を実践の場に応用することです。 さらには、それをもって我が国の学術の発展に寄与することを目的としています。 なお、この目的達成に向けて次の事業を実施しています。

  • 研究発表、講演会等の開催
  • 学会誌その他の刊行物の発行
  • 研究の奨励及び研究業績の表彰
  • 研究及び調査の実施
  • 関係学術団体との連絡及び協力
  • 国際的な研究協力の推進
  • その他目的を達成するために必要な事業